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新世界市場_RGB_澤野工房_typo.png

履物屋とジャズ屋、

二足のわらじならぬ二足の下駄を

家族みんなで

通天閣より1年はやい1911年にこの地で創業。その前は別の場所で米屋をやっていたが、米騒動があり毎日必要なんには変わりないと履物屋へ転換した。大阪には現在下駄屋さんは数軒しかなくて、澤野は最古だが、職人さんの高齢化問題などなかなかなご時世だがしっかり踏ん張っている。

「おばあさんは、下駄だけじゃあかん言うてたわ」と語る4代目のご主人は、若い時から兄弟揃ってジャズが大好きで、ついには自分たちでジャズレーベルを作った。

パリにいる弟さんと協力して、新世界から世界中の良質な音を、下駄と同じように手作りで届けている。今では兼業当たり前の時代だが、当時は風当たりが厳しかった。「ほんまに、大変やったんやから〜」と旦那さんを指して奥さんは笑う。

次世代を担うのは娘さん。彼女は今日もカランコロンと、市場に軽やかな音を流している。

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